2016年6月21日 特別講演会「蘇る!アフガニスタン大地と暮らしの物語」@明治学院大学 (1:23:20~の質疑応答)
2016.6.21 #中村哲 先生特別講演会
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) March 5, 2020
「蘇る!アフガニスタン大地と暮らしの物語」@明治学院大学 https://t.co/ebpkFgxiEK
1:23:20~の質疑応答
(大学二年生からの質問)若者代表として質問させていただきたいんですけど、アフガニスタンの話とか、こういう講演会とかに来ないと話を聞けなかったり、
日本では政治の話はタブーとして見られていて、あまり話す話題ではないみたいなところがあると個人的に感じていて、それをどうやって、これからを生きる若者に政治だったりこういうことに対して関心を向けてもらえるか、そういうメッセージが若者へあったらお聞きしたいです
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(以下、中村医師の返答)
これは本質的な問いで、私達が子供の頃はこう考えていました。我々が働けば働くほど世の中が豊かになってくる。科学技術が進めば進むほど、それは人類の幸せになり、未来へと結びついていくと。こういうふうに教えられて育ってきました。で、今ですね、正直な話を言うと非常に幻滅感を味わっております
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そういった未来への成長のために、未来まで売り飛ばしたということがですね、現実ではないかと。具体的に言いますと、エネルギーが欲しいばっかりに、とても未来に残しちゃ未来の世代が傷つくような、そういうものまで作ってしまった。それは電力しかり、それから武器しかり、原子力爆弾しかり。
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今私たちに残される最後の使命は、今まで生んできた負の遺産を率直に認めて、それと違った道を探るという段階に来ていると。今は分からなくても、やがてその道は拓けてくるだろうと。今は声が小さくても、やがてそれが主流となって、50年後、100年後に裁かれる時代が来るであろうと、私は思います。
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私たちが若い時に、こうだと思ってたことが現在否定される。酒もタバコも飲まんような男は男じゃないと。私はヘビースモーカーで、今頃になって禁煙禁煙て、タバコとはそんなに悪いもんじゃないよ、という言い訳をしたり、居直りをして生きていくのは非常に窮屈で、やっぱり悪いものは悪いんですね(笑
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そういう時代が私は来ると思います。今、公然のように言われていてもですね、50年後にはおそらく、笑い話か、笑いものになる話があるだろうと。じゃあ、未来はどうなるのかなといいますけれど、一つのヒントがある。それは自然と人間の関係。この無限に消費生産を繰り返す世界というのはもう終わったと
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ならどうするのかと。これは世界中でいろんな人が今、大小さまざまな試みをしている。そういうのがやがて主流になっていくだろうなと、私は考えておりまして、あまり深刻になる必要はない。そういう風に流れていくだろうなと、私は思っております。答えになりませんけれども、私の率直な感想であります
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