こころの時代~宗教・人生~「国境なき“針と糸”」 レシャード・カレッド医師 【★再々放送あり 5月2日(土)13時00分~】
先日再放送された、レシャード・カレッド医師が特集された「こころの時代」の内容が文字起こしされたHPがありました。素晴らしい人格者であり、「医療人」として人々と向き合う姿や語られる言葉の一つ一つには、中村哲医師と通ずるものが多く感じられました。★再々放送あり【5月2日(土)13時00分~】 https://t.co/sDsRaxBm9j
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) April 26, 2020
中村医師の活動とは別ですが、アフガン人医師として、医療人として、長年、日本を拠点に勤められ、同時にアフガニスタン(南部カンダハールにて診療所運営)の支援活動を継続されている方です。恥ずかしながら、こちらの番組を拝見するまで、詳細を存じあげませんでした。
2014年には、中村医師の活動地域(東部ニングラハール州)を訪れた様子が会報等でも記されています。
以下に、再々放送の告知と併せて、番組内で印象に残ったお話を一部抜粋させていただきました。お時間があれば、再々放送を是非ご覧いただきたいと思います。
こころの時代~宗教・人生~「国境なき“針と糸”」
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) April 26, 2020
5月2日(土) 13時00分~
再々放送日時と内容の詳細ですhttps://t.co/P8yLvHZBLp
以下、レシャード医師の印象的な言葉を一部抜粋
私は日本語の手当という言葉が凄く好きなんです。手を当てることで、子供は泣きやむし、手を当てることによって、病人は安らぐ。悲しい人は悲しい時に手を当ててもらうだけで慰められるわけです。手を当てること、通じ合うこと、信頼し合うこと、寄り添うこと、それが手当ということだろうなと思います
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) April 26, 2020
(道傳:先生、「医療人」とおっしゃるのは、特別な意味があるんでしょうか?)
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) April 26, 2020
私は、「医療人」という言葉をあえて使っているのは、医者だけじゃない、ということ。医師も看護師もいろんな技術者、みんな人を救うためにやっているんだ。みんな平等であって、みな同じような思いで頑張っている。
私は逆に、医師が治せる患者の割合は、あるいは一人の患者を治せる中で、医師の役割は三分の一しかないと、後の三分の二は他の職員だと思っています。(略)その自覚を持たないと、医師は、自分が全部治していると思い込んでしまうというようなことになっちゃう。ベースがあるから医者の技術が活かせる
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) April 26, 2020
みんな役割があるんです。八十八歳のお婆さんが、一生懸命針で縫いぐるみを作っている。「何しているの?」と言ったら、「いや、手の不自由な人がいるから、握ってくれれば、もしかして良いかも知れない」。早速、ある男性の手のリハビリのために持っていったら、喜んで一生懸命使ってくれた。
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) April 26, 2020
この役割というのは「自分が人の役に立ちます」というものがあるから一生懸命やれる。(略)少しづつその輪を広げていって、一石を投じた水の輪が広がるのと同じように、日に日にそれが一つの事業になり、あるいは生活出来る場になり、あるいはそれが医療人としての一つの役割に繋がっていくわけです
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) April 26, 2020
(人の死に際に寄り添い見送る行為には)人生の中に教訓が遺る。命を大事にする。命には最後があるということを自覚する。そしてその命は、大勢の人たちに護られてできているもの。自分だけの人生じゃないんだよ。自分一人の命じゃないんだ。その「生きる質」と「死の質」の両方を問われているんだと。
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) April 26, 2020
(戦争行為によって)私が、一番残念でしょうがないことは、信頼が失われたということなんですよ。長い歴史の中で培われた人と人との信頼なんです。その祖国の信頼が、いろんなところから、いろんな武器を渡されて、戦わされたり、いろんな利害関係で、そういう治安とか、秩序を失ってしまったという。
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) April 26, 2020
これを戻すのには大変な時間がかかると思うんです。街は作れば何十年経てばなんとかなるだろう。(略)病人は治せる。しかし人と人の信頼によって生み出された平和―その平和という掟を戻すのには何世紀もかかるかも知れない。この一番大切なものが失われたことが大きな問題だろうなと、僕は思います。
— abe marwarid(アーベ・マルワリード) (@abemarwarid) April 26, 2020
ここまで。