手縫いの革小物の作品の紹介から、気まぐれで野菜栽培の記録、
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一枚革の名刺入れ & キーホルダー(革色:ブルー&オレンジ / 花カシメ / 名入れ)

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こちらはプレゼント用にご注文いただいた、ブルーの名刺入れと、花カシメのキーホルダー2種です。

名刺入れのほうは、掲載品と同様に麻糸の青で仕立てていますが、2種類のキーホルダーの麻糸はこちらで選ばせていただきました。

ブルーの革には、同系色で綺麗な光沢のある蝋引きナイロン糸の青を、

オレンジの革には、こちらも淡い艶のある蝋引きナイロン糸の肌色を選びました。

 

うちで扱っている糸は、麻糸とナイロン糸(ビニモ)の2種類ありますが、麻糸の方は、革と同様に経年変化と共に徐々に色合いに変化が表れていき、それが「味」となっていきます。

それとは逆に、ナイロン糸は経年変化による色の変化が殆ど生じない素材です。(汚れ等で、くすみは出ると思いますが)

 

今回、ナイロン糸を選んだ理由ですが(個人的な好みではありますが)、色合いが濃く刻まれて変化していくオレンジの革に対して、発色の良さを保ったままの肌色とのコントラストによって、数年後には、より魅力的な表情を見せてくれるのではないかと想像しました。(白の糸では明るすぎるように感じるため)

もうひとつ、オレンジの革自身の色が「明るさ」と「濃さ」の両面を持っており、色が強いためか、濃い目の色の糸と合わせると、糸の存在感が薄くなり味気ない印象を与えてしまいます。

そのため、対照的な明るめの色の糸を選んだ方が、お互いの素材が際立つという点もあります。

 

一方、ブルーの革の場合は、どの色の糸と併せても、それなりに双方の持ち味を保ち、引き立ててくれるように感じます。

同系色ではありますが、経年変化によって革に濃い深みが出てきた頃に、光沢のある青いナイロン糸が、その深み損ねることなく引き立ててくれるような気がしました。

という感じで、最近はナイロン糸との組み合わせもいいなぁと思っているところです。

 

ありがとうございました。

 

(↓ 参考までに糸見表です。上段は麻糸、下段は同系色のナイロン糸です)

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↓ 縫い糸についての過去記事リンクです

 

 

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↓オマケで、こちらは、制作過程の一コマです。

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