革作品の素材② 麻糸とナイロン系糸
こちらは、5色の皮革と組み合わせた縫い目の見本表です。
作品に使用する糸は、麻糸とナイロン系の糸(ビニモ)の2種類です。
糸にはしっかりと蝋を引き、さらに麻糸の場合は、熱を加えて蝋を糸の内部へ溶かし込むことで、摩耗への抵抗を強くしています。
いずれも2本の針を使い、全て手縫いで仕立てています。
ミシン縫いでは上糸が下糸を掬い上げながら並行に縫う縫い方に対し、
手縫いでは1本の糸を交差させながら縫うため、糸が切れた場合に解れ難くなります。
それぞれの主な特徴として、麻糸は紫外線に強く、摩擦に弱い、
逆にナイロン糸は摩擦に強く、紫外線に弱いという点があります。
蝋を引くことで縫い目が締まり、摩擦による負担も軽減されます。
糸自体の単純な引っ張り強度では、ナイロン糸が勝ります。
糸の色はそれぞれ9色づつあり、お好みの組合せが可能です。
◇ 麻糸・・・(カーキ、焦げ茶、オレンジ、青、緑、ワイン、茶、黒、白)
◇ ナイロン糸・・・(肌色、焦げ茶、オレンジ、ターコイズ、緑、ワイン、茶、黒、白)
■ 縫い目と糸の見本表(より大きい画像の外部リンクです)
https://goo.gl/photos/YY6DKT5F7RRKPgh96