手縫いの革小物の作品の紹介から、気まぐれで野菜栽培の記録、
異文化で生活する人々の記録写真や猫のことなども綴ります

軒下無農薬栽培の開始メモ

ここ福岡の端っこにも春が訪れ、野菜たちが元気になってきました。

昨年の夏に越してき来て、近くに借りられる畑はないかと探したものの、リタイア世代の家庭菜園ブームが続いているらしく、どこも空きがないとのこと。

やむなく、日当たりの悪い軒下を掘り返して種を蒔くこととなりました。

プランターを4つ使用し、うち1つは残渣堆肥化のためのコンポスト用としてます)

 

とりあえず土を作らないことには始まらないのですが、配管などが埋め込まれているため、それを守るように大小の石がゴロゴロと埋め固められています。

慎重かつ大胆にザクザクっとスコップで掘り進め、20~30㎝ほどの深さまで堀り返しました。

 

農薬はもちろんですが、なるべく直接肥料の使用も抑えて、周辺にある資材を活用して栽培したい願望があります。

それなので緑肥用も兼ねて、まずは燕麦を蒔いてどれほど成長するのかを確かめることにしました。

同時に、手間のかからない大葉、バジル、モロヘイヤ、いんげん、レタス、白菜あたりを植えて様子を見ることに。

 

しかし開始直後から困ったことに、夜な夜なイタチらしき生物が訪れ、プランターの土を苗ごと掘り返すという暴挙に出てきたのです。

そしてさらに、草陰からじーっと人間観察をしている猫どもまでが、私が蒔いた種、植えた苗を即座に掘り返して歩き回るという・・・。それも毎回違う猫さん。

(私が振り向いた瞬間に、全力ダッシュで逃走する後姿があまりに可愛いので憎めません)

さすがに最近は、猫さんの食べ物を埋めてるわけではないことを学習してくれたようで、被害はなくなりました。

 

一難去ってなんとやら、その後の栽培結果も散々なもので、バジル、大葉の8割強がバッタたちのお食事処と化し、インゲンはナメクジの食害と近所のワンパク娘たちに踏みつけられて土に還っていきました。

唯一、モロヘイヤだけが、日当たりが悪いながらも収穫できるところまで成長してくれました。

 

成長した燕麦は、一度株元で刈り取って畝(と呼べるほどのものではないですが)の上に敷き草として敷いていきました。

同時に家で精米したときに出る米ぬかを表土に薄く撒き、微生物による分解を促進させる試みも。

ただし、今になって思えば、これがナメクジどもの聖地となってしまった原因かと思われます。

 

日に日に増えている気がするナメクジをなんとかせねば、ということで調べてみると、ナメクジ対策には大豆などに含まれる成分のサポニンが効果覿面とのこと。

早速、椿油粕を購入し、即効性を期待して水溶液にしてから満遍なく散布してみました。

すると確かに、慌てふためく様子は見えるものの、どちらかというとミミズたちの方がモガキ苦しんでいるご様子。

3日間に分けて散布するものの、思ったほどの効果が見られないことと、土壌の養分過多を招いても困るので散布を終えることに。

 

その後、晩夏になり葉レタス類、菜花、ロシアンレッド、スナップエンドウ、タケノコ白菜、パセリ、春菊などを植えて今日に至ります。

 

無農薬での栽培方法には、有機農法、自然農法、自然栽培、自然農、無肥料栽培、炭素循環農法などなど、いろいろな農法がありますが、栽培する土地や人によって様々なやり方が見られます。

個人的にはそれぞれの良い部分から学び、直感を大切にして、柔軟にいろいろな方法を実践してみたいと思います。

 

公開するのが恥ずかしいレベルですが・・・、1月時点の状態はこんな感じです。

この家の角が南西の方角で、唯一、午後からの日照が確保できる場所です。

現在はさらに面積を拡張し、育った燕麦と一緒に、残渣を堆肥化したものを透き込み終えています。

本当は炭素率の高いモミ殻を全面に透き込みたいのですが、軒下ということもあり、あまり露骨な試行錯誤が出来ないのが残念なところです。

(ご近所さんの目もあるので、目立たないようゆっくり領土拡大していきます 笑)

 

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