手縫いの革小物を中心に、自家採種の野菜栽培の記録なども綴ります。
気まぐれで異文化の記録写真や猫さんも。

コックと少年

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ここは2005年頃のペシャワールのハッジ・キャンプと呼ばれる場所の一角・・・

だったと思いますが(笑)、アフガニスタンへの荷物の発着地点として、多くのロシアンダンプが往来していました。

近くに大きなバスセンターがあり、そこからハッジ(聖地メッカ)へ向かうためのバスが発着するので、ハッジ・キャンプと呼ばれているようです。

ラホールやカラチなど、他の地域にも同じ名称の場所があるようです。

 

話に聞くところでは、敬虔なムスリムは、生きている間に一度はハッジへ巡礼に向かうことを心に秘めているようです。

巡礼に行って帰ってきた人は、敬愛を込めて皆から「ハッジ・サーブ(サーブ=様)」と呼ばれるようになります。(昨日まで〇〇オジちゃんと呼ばれていた人も例外なく)

 

同じ職場で働いていた人の中にも、突然休暇を取ったと思ったら、数日後にハッジへ行って帰ってきたという人も居て、その日から皆にハッジ・サーブと呼ばれてはニヤニヤが止まらない様子に微笑ましく思ったものです。

 

しかし、そういう人が同じ職場に二人、三人と増えてくると状況はいろいろとややこしくなってくるもので、普段の会話の中に出てくるハッジサーブが、いったいどのハッジ・サーブのことを言っているのか、よくわからなくなったりします。

 

さらに、とあるハッジ・サーブに用があり、うっかり複数のハッジ・サーブの前で「ハッジ・サーブ!」と呼びかけると、該当者は皆自分が呼ばれたものと思ってニヤリと振り向くので、「えーと、、あなたの方じゃなくて・・・」と、わざわざ丁重にお断わりを入れることもしばしば。

彼の地では特に、人前でメンツを潰すようなことは良くないので、結構気を使います。

 

と、前置きが長くなりましたが、つまりそういう場所のようです(笑)

 

この場所へは、パキスタンで買い付けた資機材をアフガニスタンへ輸送するための積み込み作業や、書類手続きなどで立ち寄ることが多く、お昼時になると、その一角にあるお店で食事をとっていました。

客層はトラックの運転手や、積み荷作業を行う肉体労働者が多く、その中にはアフガニスタンから出稼ぎに来ている人も多く見られました。

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↑ 30席くらいの薄暗くこじんまりとした店内では、注文取りから料理運び、皿洗いにお会計まで、テキパキとこなす少年ウェイターが働いていました。

 

↓ コックさんはこのオジちゃん一人で、4か所ある火種を使い、勢いよく注文をこなしていく手際の良さに加え、寡黙で職人気質の溢れる姿に、いつも魅入っていました。

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残念ながら肝心の料理の写真が見当たらないのですが、

一般的な食事としては、タルカリと呼ばれる旬の野菜や豆をシンプルな香辛料とニンニク、トマトで炒めたお惣菜が、当時は20~30パキスタンルピー(36~54円)で、それを挟んだり浸したりして食べるナンは一枚3ルピー(5.4円)くらいでした。

 

そんな中に、ひときわ輝く「チキンカライ(鶏肉の鍋焼き)」や「マトンカライ(羊肉の鍋焼き)」という禁断のメニューがあります。

(↓ チキンカライの画像はイメージです。無断拝借してますごめんなさい。)

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一言で言うと、「香辛料とパクチーの香りが効いた炭火焼のお肉の鍋焼きトマト煮込み」的な、ちょっぴり贅沢な一品です。

お値段はお肉の量で変わるものの、80~100ルピー(144~180円)くらいします。

でもやっぱり肉体労働の後はお肉が食べたくなるよね!ってことで、ときどき組織マネーで奮発しては職員たち全員分を注文していました。

そして、決まって経理の人から「無駄遣いやめようね?ね?わかるよね?」と怒られてペコペコ謝るまでが私の仕事となっていました。(でも3回に2回はポケットマネーでした)

 

二人とも働き者で、とってもお世話になった大好きな人たちでした。

またいつの日か、チキンカライを食べにフラっと立ち寄れたらと思います。

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